ニッポニア・ニッポン

ニッポニア・ニッポン


ニッポニアニッポンとは…

絶滅危惧種の鳥、トキの学名です。



高木薫はOM通商株式会社( http://www.om1981.co.jp/)のCSR推進室に就業しており、様々なCSR活動をしております。


またオーエム通商は環境への取り組みはもちろんですが、

今後は日本の「伝統・文化・芸術」を尊重する活動にも力を入れていこうと考えております。

そこで、私の書と染の作家活動を通して、 日本の「伝統・文化・芸術」に触れ、感じてもらう活動を、

会社がサポートしてくださっています。




このブログでは主に、高木薫のCSR活動や芸術活動、展示会情報、受賞報告を、

皆様に知って頂けるようにとの思いを込めて更新していきます。



2014年12月18日木曜日

2014 11/7~16奈良・町家の芸術祭 はならぁと 生駒旧たき万エリア




 
 永遠の『永』には漢字の主な構成要素である八つの止め跳ね等が一文字に含まれており、「永字八法」と呼ばれる『永』の字の反復練習法がお習字の基礎として普及している。
 半紙に潜って永字を練習、繰り返し繰り返し、筆を動かし続けていると身体(手首、或いは肘、腕の関節)に沿って、文字の止め跳ねがフラクタルを描きながら螺旋は螺旋で構成され続け、半紙に現れる造形は動植物のようで、巻き貝のフィボナッチ数列(彼女はいつも全力で、1と2を知ったら3、2と3を知ったら5と、非可逆性の積極が美しい。)、粘菌、水や大気の動きのようにも見えてきた。太陽系と永遠の概念と原始人とお揃いの螺旋。
 すると半紙からお風呂場にまで永字が流れていって、排水溝に流れる水と永遠が重なった。吸い込まれているのか、湧き出ているのか解らなかった。

辞書曰く『永』の字の語源は水が合流して勢いよく流れるところを表した字。













 人口的な渦巻き模様が世界中で見られるのは、物質の螺旋形共通と、それの視覚的神秘性があるが、単に力を抜いた手首の動きなのではないかと思ったことがある。
 習字とは規律だ。だけど有機な私たちは有機に向かって『ただいま、今夜は一緒にねむろう』と、起こされてすこし怪訝そうな有機(いつも勝手な事ばかり言ってごめん)を尻目に半紙に潜り込みつつ、そう言ってみたいこともある。
(紙には少しの保温性が。)


反復と、螺旋と